不動産担保ローン関連用語

自力救済

自己の権利が侵害されたときに司法手続きによらず自己の力で侵害を排除すること。「じりょくきゅうさい」ともよむ。民事法ではこの語を用いるが、刑事法では自救行為、国際法では自助という。古代社会では広く認められたが、近代法では権利が侵害されたときには国家権力の保護を求めえるものとし、原則としてこれを禁止し、正当防衛や緊急避難などの場合にのみ認めている。この禁止に反した行為は、犯罪または不法行為となる。ただし、国際法上は必ずしも禁じられているとはいえない。
法的手続きによらずに自らの力で権利の実現を強行することは、近代法が「自力救済の禁止の原則」を根拠に違法としており、対応には十分な注意が必要です。裁判所は次のように言います。

「私力の行為は、原則として法の禁止するところであり、法律に定める手続きによったのでは、権利に対する違法な侵害に対抗して現状を維持することが不可能または著しく困難であると認められる緊急やむを得ない特別の事情が存する場合にのみ、その必要の限度を超えない範囲で、例外的に許されるだけである」(最判昭40.12.7 民集19.9.2101)