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風致地区

都市における自然の風致を維持するための地区で建築物の建築、宅地の造成、木材の伐採、その他の行為が制限されます。(建築基準法第58条)

景観などの趣きや自然の味わいなど「都市の風致」を維持するために、都道府県や市区町村が定める地区の事を言い、都市計画区域内において、すぐれた住環境の地区に指定されます。いわば自治体により、現状の素晴らしい住環境を維持する事が必要と判断された地区となり、風致地区では、建ぺい率や建築物の高さ、建築後退、建築物の形態、意匠および色彩等などについて、通常よりも厳しい規制を受けることとなります。規制の中でも建ぺい率については特に厳しく、20%から40%の範囲内で定められます。例えば、建ぺい率が20%の場合、100坪の土地があっても20坪分の敷地しか建築できませんので、かなりの余裕が必要となります。さらに建築物の高さについても、8メートル、10メートル、12メートルと規定されており、それを超える高さの建物は建設できないため、容積率にも影響を及ぼすこととなります。また外壁後退については、敷地境界線から建築物の外壁迄の距離についての制限ですが、通常は50センチ以上の規制のところ、風致地区では1mから3mまでの範囲で規制されるため、これも厳しい規制と言わざるを得ないでしょう。建築物の形態、意匠および色彩については、例えば建築物の色についても、街並みとの調和が求められます。楳図かずおの吉祥寺の自宅〜いわゆる「まことちゃんハウス」は紅白のボーダーラインに入れて改築を行ったため、近隣住民より「景観を損ねる」として訴訟となり、結局は却下されたものの、仮に風致地区であれば「まことちゃんハウス」建築は許可されなかったでしょう。その他にも、風致地区において、宅地造成や木竹の伐採、土石類の採取などを行う場合はあらかじめ都道府県知事の許可を受ける必要があります。このように風致地区においては、さまざまな規制が行われ、建築にあたっては、より広い敷地が必要となります。しかも実質的に建設用地として使える範囲が狭いにも関わらず固定資産税などが軽減される訳でもなく、住環境として素晴らしい地区であるもののお金もかかる〜要は「お屋敷街」となりやすいという事ではないでしょうか。