不動産担保ローン関連用語

現状回復

賃借人の原状回復義務の「現状」とは、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではありません。正しくは、善管注意義務違反による損耗・毀損がある場合に、善管注意義務違反がなかった状態に戻せばいいということです。判例も「通常の使用収益に伴って生じる自然的損耗は別として、賃借人の善管義務違反等その責に帰すべき事由によって加えた毀損について現状に復せしむ義務」(東京高裁・昭和31年8月31日判決)としています。「現状」の意味をこのように考える理由は、経年変化・通常使用による自然損耗等の復旧費用は、賃料に含まれており、これをも賃借人に負担させると賃料の二重取りになるからです。