不動産担保ローン関連用語

耐震構造

写真:ビル 地震に耐え、抵抗できるように設計した構造。基本的には、地震力に対抗して建物を強固につくる手法と、地震のエネルギーを吸収し、地震の振動数と建物の固有振動数が一致したときの共振による被害を防ぐ手法(いわゆる柔構造)がある。一般に、中低層の建物では剛構造、超高層建築物では柔構造が採用される。

建築基準法で定められている耐震設計法の理念は、建物の耐用年数内に一、二度遭遇する中規模地震では、「多少の建物被害はやむを得ないとしても、建物の倒壊等人命に被害が生じない」、建物の耐用年数内に一度遭遇するかどうかの大地震では、「建物は大破しても人命の安全は確保」といった考え方であります。人々の生活が豊かになり、社会が複雑かつ高度化した現在においては、単に人命の保全ということでは許されない状況であると考えられます。耐震構造では、建物の倒壊は免れたとしても、家具の転倒や設備機器類の破損、コンピューター機器やデータの破損は防ぐことができません。これまでは建物が倒壊さえしなければ良いという程度の考え方でよかったかもしれませんが、これからは建物の種類、重要度などによっては内装や家具、設備機器などの耐震安全性について十分な検討がなされるべきであります。

«月刊 不動産 2012年5月号より»