不動産担保ローン関連用語

民法とは

民法は、人の平等、契約自由の原則、過失責任の原則などの近代法の原則を基礎としてさまざまな規定が設けられ、私人の法律関係の基本を定めています。民法という名称は、狭義の「民法」と関係する諸法律を含めた広義の意味で使用されますが、特段の指摘のない限り、狭義の意味で使用します。なお、日本の民法は、フランスの近代化のために重要な役割を果たしてきたフランスの民法−これは、ナポレオンが主導して制定したもので、ナポレオン法典とも呼ばれていますが−の流れに連なるのもです。私人間の法律関係は、社会における人の権利・義務、取引、生活、会社等の団体の設立・活動等の極めて広範な分野を構成する関係であり、近代・現代社会における最も重要で基礎的な関係です。民法は、この私人間の法律関係の基礎となり、社会の法制度の基本、社会の発展を支える法律になっているものです。私人間の法律関係を規律する法律は、広く私法と呼ばれることがありますが、民法は、私法の基本法です。民法は、日本での制定後、社会の法律面からの近代化に重要な役割を果たしてきたものであり、現在に至るまで日本社会に大きく貢献してきたのです。
貸金業取扱についても、不動産取引についても、民法が所有権等の権利、抵当権債権金銭消費貸借契約や売買契約等の契約の近代化、明確化に不可欠な役割を果たしてきました。わたくしどもの仕事は、貸金業法や宅地建物取引業法の規制の下、契約の交渉から実行にいたる契約に関する事務処理が中心的なものですが、仕事全体に民法が適用されるものです(広義の民法も適用されます)。

※以上の出典元は、宅建業者のための民法基礎知識(弁護士 升田純)