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民事保全法

民事保全(仮差押仮処分)に関する法律(1989年公布、1991年施行)。それまで民事訴訟法民事執行法に分かれておかれていた保全処分に関する規定を統合し、独立の単行法として制定された。内容的には民事保全の命令手続と執行手続を規定し、決定による迅速な手続を原則とする。仮処分の効力規定の整備、その他制度上あるいは解釈上問題となっていた多くの点について立法的に解決を与えた。

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民事保全は、将来なされるべき強制執行における請求権の満足を保全するために、さしあたり現状を維持・確保することを目的とする予防的・暫定的な処分であり、仮差押え、係争物に関する仮処分および仮の地位を定める仮処分をその内容とする。このため、保全執行は、請求権を確証する債務名義の存在を要件とせず、口頭弁論を必要としない略式の手続(決定手続)で取得できる保全命令(仮差押命令または仮処分命令)に基づいて行う(3条 オール決定主義)。

保全命令の実体的要件としては、被保全権利の存在および保全の必要性の存在であり、両者は疎明することを要する(13条)。

被保全権利をめぐる本案訴訟の決着を待って強制執行に移行する。民事保全の特性としては、第一に、債務名義が作成されるのを待っていたのでは権利の実現が不能または困難になる場合に仮の救済を与える制度であるという点から「迅速性(緊急性)」、第二に、債権者による民事保全の申立てを察知した債務者が執行を妨害するおそれがあり、これに対処する必要性があることから「密行性」、第三に、本案訴訟において権利が終局的に確定され、実現されるまでの仮の措置を定めるという点で「暫定性」、第四に、債権者が本案訴訟の起訴命令(37条1項)に違反したときに保全命令が取り消されるというような点で「付随性」などがある。

保全命令を申し立てた者を債権者、その相手方を債務者という。

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