不動産担保ローン関連用語

遺留分減殺請求

遺留分減殺請求とは、配偶者や子が遺留分に満たない相続額しか受け取れなかった場合、不足分を請求すること。被相続人は、遺言書を作ることにより、法定相続人以外にも遺産を遺贈することができます。しかし、法定相続人には、相続できる最低額が権利として保障されています。その額は、子と配偶者が相続人の場合には、子が4分の1、配偶者が4分の1、配偶者が死亡している場合には子が2分の1、配偶者のみの場合には2分の1・・・などのように決まっています。それらの遺留分を持つ相続人が遺言によってそれ以下の遺産しか受け取れていない場合には、遺留分減殺請求をすることによって、遺留分を侵害している人から不足分を取り戻すことができるのです。

話は外れますが、「一澤帆布」をめぐり元東海銀行マンの長男が後出しした遺言書の真贋・相続争いは興味深いですね。未だに訴訟騒ぎは収まっていないようです。一澤帆布ブランドにとっては悲しいことで、誇れる日本の一工業製品の毀損には間違いなでしょう。相続人のひとりに不利な遺言書があっても遺留分の権利はあるし、その遺留分が不足ならば不足分を請求できる、すなわち遺留分減殺請求できるわけです。一澤帆布は三男に肩入れしたくなりますが、最高裁で後出しした遺言書を偽造とした判決を受けた長男にしても遺留分で相当の遺産を相続したことは想像に難くないです。
たぶん、一澤帆布をモデルに「かばん屋の相続」は池井戸潤氏が小説にしたのでしょう。おもしろいです(おすすめ)。